では、最後に残された「〜んですが」。
この使い方と意味 (専門的には「機能」と言います) を友人に聞かれたとき、私がどう答えたか、ご参考までに載っけておきます。
Mくんからの質問
(前略)
「吉田兄弟は技術が高い。」「高いである。」
どちらを使うべき?
それから…「例の件ですが」と「例の件なんですが」はどう違うの?
どうして日本語にはこんなに似た言い方があるの?
もう8年も日本語を勉強しているけど、わからないよ〜
外国人をいじめるため??
caraghより(原文ママ)
高いである という言い方、つまり、いadjに直接デアルをつける言い方は日本語にはないのである。 「高いノデアル」になります。それは相手が知らないことだと前提して話すとき使います。だからよく「説明する気持ち」と文法書なんかに書いてある。でも、吉田兄弟の演奏がどれほど素晴らしいかは、前の内容で読む人も想像できるから、「ノデアル」がないほうが自然かと思います。
あと、「例の件ですが」と「例の件なんですが」。
前者はどちらかというと唐突に話題に入る感じで、後者は「ちょっとすみません、話がありますよ」と前置きする感じに聞こえます。クレームをつけたり、誰かにお願い事をする時、「〜んですが、」と言うのと同じで、相手に話を聞いてもらうためにまず言う一言です。だから会議の始まりなどでは、「それでは、例の件ですが」と唐突に話題に入っても全く不自然ではないです (なぜなら、みんな話を聞くのが目的で集まっているわけだから)。でも何かお願いするような時は、「これから例の件について話しますよ、いいですか?」という気持ちで「例の件なんですが」と言うことが多いです。
でも、残念なことに、この微妙なニュアンスの違いをわかって使い分けている日本人は、若い人の中にはあまりいないような気がします。マジ、ヤバい、スゲーの三語で生きてる人には、まぁわからないだろうね。
とりいそぎ、文法説明でした。またメールするね。
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