…はとバスツアー、最後は銀座ソニービル付近で解散。今日のこの摩訶不思議な異国気分を味わえるところは銀座にあるだろうか?と歩き出すと、視界にギネスのシャムロック (アイルランドのシンボル) ステッカーが。「おおーギネスが飲める店、増えたなあ」と感心も束の間、ギネス以上にそそられたのは、その歴史を感じさせる店構え。
入り口が半地下になっているため外から店内すべてを伺い知ることができず、好奇心が煽られます。そして気がつけば体が店の中に吸い込まれていくという、妖界のようなところです (妖界、行ったことないけど)。店内はこれまた酸いも甘いも知り尽くしたようなおやじ男性ばかり。ハイブランドのメッカ銀座のイメージとあまりにかけ離れ、そのギャップもたまりません。
築地が近いため、メニューには魚料理が多い様子。「おすすめは何でしょうか」と隣のお二人に声をかけ、肉豆腐とエボダイの唐揚げ、酒は柚子小町を選択。これすべて絶品ナリ。冷めても美味しい揚げ物って珍しいと思うんです。いつまでもさくさくしていて、DHAを余すところなくいただきました。柚子小町も名前のとおり柑橘のすっきりした香り、まるで和風レモネイドのようで心も体も芯からあたためてくれます。これで1杯210yen。いやー日本万歳!と三唱したくなりますよ。
聞けばこの居酒屋は終戦後からあるそうで、"ホッピー発祥の店"とあります。店内は1階と2階に分かれており、2階は主に異国のお客さん中心で、特に平日は満員御礼になるそう。経営も日本人家族とそこに婿入りした英国男性できりもりしていて、ほかに上海のお姉ちゃん、アジアのどこかから来た数名の男性陣で頑張ってます。
隣のおっちゃんジェントルメン2名にご馳走していただき、店のお母さんも混ざって他愛もないおしゃべり。通りいっぺんのマニュアル会話からは決して生まれない、自然に生まれるコミュニケーションが、ほろ酔い気分も手伝って実に心地いい。
ここには、そう、人情があるのです。
場所は有楽町ガード下を抜けたところ。探してみてください。
つづく
トラックバックありがとうございました☆
ステキなブログにトラックバックしてもらって、嬉しかったです♪
投稿情報: komeg | 2006年4 月15日 (土) 00:43
>komegさん
こちらこそ、ありがとうございました。「日の基」いいですよね!虜になりました。
投稿情報: caragh | 2006年4 月15日 (土) 08:04