…季節です。
そうなんです、ついに卒業式。私のじゃありませんヨ。職場の日本語学校の話です。
就学生*の多くにとって、日本は「初めての外国」。ほとんどの学生は早々に言葉の壁、文化の壁にぶちあたります。彼らの多くは勉強だ けすればいいのではありません。物価の違いすぎる日本に来た以上、アルバイトして学費&生活費を稼がなければならないのです。また、「親には負担をかけたく ない」と思って働いている人も多いです。旅行とは違う、異文化に埋まって「生きる」ということ。自分を失わずに、流されずに、日本で暮らすのは相当なスト レスだと思います。はっきりいって、もし私だったら両立は難しいんじゃないかな。だけどそれをやってのける学生がいる。写真は、そんな彼らの晴れ姿。
この2年間、本当に苦しいことばかりだったと思う。でもその苦労は決して無駄にはならないよ。
どんなに眠くても、頑張って授業を聞いてくれたゴさん、誕生日に ケーキでびっくりさせてくれたチンさん、台湾でお世話になったサイさん、両手がふさがっているときにいつもドアを開けてくれたモニカさん、授業が終わって も、バイトまで時間があるからといつも復習していたヨウさん、一時帰国のたびにお土産を買ってきてくれたパクさん、「先生、今日『も』かわいいねぇ〜」と、 「も」の使い方をついにマスターしたイスティアさん(無理矢理言わせてゴメンね☆)、それから、それから…。式では何ともなかったのに、その後の飲み会 ではお酒のせいもあってか何だかせつなくなりました。
もちろん、卒業させるのが心配な人たちがいないわけではありません。自己管理能力がないならまだしも、サバイバル能力も悲しいかな足りないような人たち。国にいたほうが幸せだったんじゃないかと思わせる人たち。でもまあ、私もそんな学生がいたからこそ、悩み、考え、ちょびっとだけでも成長できたのだと思います。皆さんにはこれから何かを学んでくれればいいと思う(その代わり、私はもうお手伝いできませんよ〜!)。
とにかく、今まで本当にどうもありがとうございました。学生だけでなく、先生がたも、皆さんお疲れさまでした。まだ進路が決まっていない人、陰ながら応援しています!いつでも連絡しておいで!
* …日本語学校で勉強している人を「就学生」と言います。「留学生」とは似て非なる立場、ビザの種類が違います。「留学生」には学割があるけれど、「就学生」にはありません(auなどケータイ各社は別っぽい)。
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