数年前テレビ (なんでも鑑定しちゃうあの番組です) で伊藤若冲の鶴を見て以来、いつか絶対絶対この目で見たいと思ってました。障害者手帳提示で同伴者も無料とのこと♪
やっぱり、テレビで見るのと現物は全く違って、屏風に吸い込まれていきそうになります。カメラの無い時代に、よくまああんなに動き回る動物が描けたもので
す。当時虎は日本にいなかったので、中国美術を模倣して描いり、毛皮から姿を推測して描いていたとのこと。そのため耳は小さく、手は大きく描かれているん
だとか。
目玉のひとつである、「鳥獣花木図屏風」。江戸時代のデジタルアートとも評されるこの升目描きを用いた作品、その升目の数たるや8,000とも9,000とも。こんな背景タイルの銭湯があってもいいなあ。
江戸美術コレクター、ジョー・プライス氏の所有作品は若冲だけではありません。それこそ有名どころから作者不明のものまで、「気に入った」ものだけがずらっと並んでいました。展示方法にもかなりこだわりがあるようで、「江戸時代に屏風はガラスケースになんて入っていなかった」と、ガラスケースのな いコーナーも。そこでは、明るさがゆっくり変化していく中、今まさに飛び立っていくかに見える白鷺や、大迫力の象、牛そしてそのそばにちょこんと座るわんコロの姿など、脳を刺激される楽しい一日となりました。
終了まであとわずか! 興味のある方は左サイドバー「今行きたいのは…」からどうぞ。
観たい観たいと思いつつ、混んでるんだろうなぁと、なかなか行けない展示会です。やっぱり本物はテレビとは違うんですね。観たいな〜。
投稿情報: applepopple | 2006年8 月31日 (木) 20:20
>applepoppleさん
描かれた題材や筆致、作風を見て、若冲って絶対ユーモアのあった人だと思いました。で、若冲も良かったんですが、盧雪もステキでした。生まれて初めて本気で「屏風が欲しい!」と思いました。イエ、置くところも財産もないんですが…。近くの芸大生の作品展も面白かったです。
投稿情報: caragh | 2006年8 月31日 (木) 23:26