2005年4月23日、サンティアゴ・ベルナベウ (レアルのホームグラウンド)で行われた対ビジャレアル戦。この実際の試合を17台のカメラでジダンだけを必死に追いかけまくった95分。さすが最先端の技術を駆使しているだけあって、映像は美しく、足音や息切れもしっかり伝わってきます。ピッチに立つ彼はまるでダンスをしているかのようで、ジダンらぶ♪という方はぜひ。銀河系軍団のほかの誰がゴールを決めようと、映るのはジダンだけ。ほんとにジダンだけ〜なんだよ! メディテーションが無事成功して、うまくジダンになれた人はいいのですが、映画に入り込めないと飽きるだけの、1800yen出すには勇気のいる映画かな。事実、となりのお客さんはずっと時計をちらちら気にしていたしね。ジダンへの愛が真実かどうか確認するにはもってこいなのかもしれません。とにかく、ほんとに「ジダンだけ」なので、90分の中で微妙に変化する様々な表情を見ることができます。緊張感みなぎる眼差し、ボールを蹴る音…。試合が神聖に感じられました。
ちなみに、モグワイのふわふわぽよぽよしたサウンドがα波を呼び起こし、意識混濁・昏睡状態になっているお客さんを多数見かけたことも記しておきます(含む自分)。てっきり彼のインタビュー映像や子供の頃の姿なんかも垣間見られるかしら〜なんて思って行ったのですが、ちらしの読み込みが甘かったっす。どこにも「ドキュメンタリー」とは書いてありませんので、ご注意を。
ほかに特筆したいのは、タイトルや字幕(日・仏) の書体。線が細くて本当に美しいんです。
劇場では、ピッチを再現したラグマット(写真) を売っていました。小さい子供がいたら楽しく使えそうだけど、お値段が…。また、上映終了後ジダン本人に送るというメッセージカードの設置もありますので、フランス語辞書の持参をお勧めします。
上映館情報、詳細、雰囲気はすべてここから。
ジダン -神が愛した男- 公式サイト(日本語)はこちら。
原題はZIDANE un Portrait du 21e Siecle (ジダン -21世紀の肖像-) だそうです。
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