ご存知ですか。「就学生」という立場で日本へ来ている人のことを。
「留学生」とは、厳密には、大学、大学院、短大、高専、専修学校で専門分野の勉強をしている外国の方々です。その準備段階で民間の日本語学校などで日本語を勉強している人たちは、「就学生」と呼ばれています。
「就学」ビザで日本へ来たというのはつまり、勉強のために日本へ来たことになるのですが、それにしても、その制約の厳しさといったら…。
まず、入国して半年は、銀行口座を開設できません。(どうしてだと思いますか?)それから、「外国人登録証」を携帯していないというだけで、連行されます。たとえちょっとコンビニへ行ってくるとか、散歩に出るとかいう時でも、持ち歩かないといけません。ちょっとタバコ買ってくる。そんなときうっかり外国人登録証を家に忘れ、警察官に話かけられでもしたら、とんでもなく厄介なことになります。
同じ外国の人でも、ほかの、たとえばビジネスマンなどには、もっとゆるいようですね。
実際これまで担当したクラスの学生で、警察にお世話になっちゃった人は何人もいて、私のケータイのアドレスブックには、警察関連の電話番号もいくつか登録されています。
日本へ来たばかりの新入生は、日本語で意思疎通ができない人がほとんどで、常にカードを持ち歩く習慣がまだないため、このトラブル遭遇率は本当に高いです。特にゴールデンウィーク明け「あれっ、○○さんまた休みだ。どうしたのかな」なんて思っていると、実は拘留されていた、なんてケースも。
「勉強のために日本へ来た」のだから、もう少し人間としてみてあげられないのかな。
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