今日、「日本留学試験」の願書販売をしました。
「日本留学試験」というのは、それまで唯一日本語能力を測る試験であった「日本語能力試験」に加え、高等教育の場で通用する日本語能力を測るためのものとして、数年前に登場しました。
略して「日留試」(にちりゅうし)と呼ばれることもあります。
問題中には、キャンパス・ジャパニーズとも言われる、「ゼミ」、「講義」、「教授」、「空き時間」といったことばが頻繁に出てきます。
また、20分で自分の意見を400字以内で書く、記述試験 (いわゆる小論文) もあります。これは例えば、「電話のない生活とテレビのない生活なら、どちらを選ぶか」、「子どもには母親が必要だという人がいる。あなたは賛成か、反対か」といった、与えられたテーマに従い、自分の意見をまじえながら作文を書くというもの。
私はこの、作文の授業が大好き。読むと、普段学生がどんなことを考えているか、手に取るようにわかるのです。
「作文」という作業には、「書く」以外にも、読む・話す・聴くの、全ての技能が凝縮されているように思います。面白いもので、できあがった作文は、声に出して読むとその人の話し方が見事に反映されています。
つまり、会話が上手な人はたいてい作文も上手なのです。
それにしても、ふだん考えたこともない質問をいきなりされ、20分で自分の意見を外国語で書き上げてしまうのだから、すごいことです。
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