4:00に起きてみたが、眠くて、結局5:30に起きた。靴下がまだ乾いていなかったので、エアコン前にセットして6:00頃出かける。鯉山というところに行ってみる。途中、手入れの行き届いていない茂みの多い場所があり、奥から音楽が聞こえてきた。どうも、かつてはここに駅があったようで、駅舎やプラットフォームがまだ残っている。その内部で女性たちがダンスをしていた。皆上手!しばし見とれてしまった。
鯉山は思ったより近く、本格的な山登りになるかと思っていたら、入り口を少し過ぎたところがもうお寺の入り口だった。坂の途中で朝市をやっていた。
お寺は荘厳で、予想を遥かに上回る立派なものだった。それほど古いものではなさそうだが、仏陀のレリーフはとてもきれいで、言葉がわからなくても見ればその有り難さや偉業がわかるのを身をもって実感。もともと字を知らぬ者でもわかるように作られたものなのだから当然と言えば当然なのだが、時代を超えても、自分自身が理解できることが不思議でもあった。ここは犬が多く、少し怖かった。
結局、高雄へ行くのは9:00台の列車になった。駅近くに餅のお店 (いわゆる、日本にある餅ではなく、粉を練ってパンのように焼いたものを中華圏ではこう呼ぶ) を見つけたので、ホステルへ戻る前に肉餅と豆漿 (いわゆる、豆乳) を買って帰る。全部で15NT、しかも味がよくついていて美味しい!! あまりに安く美味しかったので、バス停に行く途中また寄って、韮菜餅と肉餅を1個ずつ (35NT…ボラれたの?) 買う。図々しくも辣醤 (
いわゆる、唐辛子のたれ) 2種類もいただく。
バスは8:00発だとばかり思っていたら、実は7:50発。ギリギリ間に合った。ただ、駅に着いたのは早すぎて、1時間ぐらい持て余してしまった。ここで謎の「飲料」をおみやげに買った。伝説の果物、釋迦を材料にしたお菓子がたくさん売られていたが、私が食べたいのは「生」のだったので買わなかった。
高雄行きの列車、南廻線は第三月台 (三番線ホーム)、9:04発。280元。出発前、高雄にあるホステルに電話してみたがつながらない。まあ、とにかく行ってみよう、「台湾のハワイ」へ!途中の太麻里近辺は、海がとっても!きれいだった。
( 停車駅:台東→康樂→知本→太麻里→金崗→瀧渓→大武→枋寮→?→南州→潮州→屏東→九曲堂→鳳山→高雄 )
高雄に着いたのはほぼ定刻通りの12:15。台東とは比べものにならないほど駅は大きく、間違いなく大都市。駅構内は一昔前の八王子駅のよう。目的地、蓮池潭へ向かうバスは5番または8番のバスで行ける模様。とにかく、まずはこのでっかい荷物を置きたかったのでユースホステルを目指す。重いのと暑いのをガマンして一歩一歩足を前に出す。が!Lonely Planetの地図は大雑把すぎて、市場を過ぎたところで迷ってしまった…。
そこに、1人のおじいさんが、中国語で「你是中国人吗?」(あなた中国人ですか?) と聞いてこられた。次に、日本語で「日本人?」と。びっくりしたが、日本語で「日本人です。」と言うと、「1人は危ないよ。」と。私が「はい、でも、ずっと1人でまわってますから。」と言ってもしきりに「危ない、危ない。友だちと旅行しないと。」と仰る。で、「文武街を探しているんですが、ご存じないですか。」と聞くと、「えっ、こっちじゃないよ。全然違うよ。」と道を教えていただいた。そしてそのおじいさんとお別れし、しばし探すこと15分 (途中、道ばたに座り込んでいたおじいさんに怒鳴りつけられる。理由は不明) ついにホステルに到着。…しかし、閉まっている!ユースホステル協会のマークが入ったポスターが貼られているところから、そこがホステルであることは間違いないのだが、シャッターが閉ざされ、誰もいない様子。こんなに大変な思いでやって来たのに!隣の建物の入り口におばあさんが座っていたので尋ねると「閉まっているよ。」とあっさり。もう理由を聞く気にもなれなかった。
それからホステルは諦め、蓮池潭を目指すことにする。泣きそうなのをガマンして、暑さしのぎと気分転換に、近くの冰屋で「月見」なんとかと書かれたメニューを頼んでみた。そしてやってきたのは、いつもの練乳入りかき氷にカラメルシロップと生卵が乗ったもの!!異国で生ものはできるだけ口にしないように心がけてきたが、食べ物を残すのが嫌いな性分でもあるため、意を決して口に運んでみた。なんとこれ、プリンの味になるのです!完食しました☆ (25NT)
駅の案内所でバス乗り場を教えてもらい、20分ほど待ってやっと乗り込んだのが3:00過ぎ。案内所では40分ぐらいで蓮池潭に着くと教えられた。バス停の路線案内図に「龍虎塔」という停留所があるので、そこで降りることを試みる。確かに40分ほど行くと、緑の多い公園のようなところに出た。それで、今か今かと「下一站」(次の停留所) の表示を気にしていたのに、そのうち公園はどんどん遠ざかって、幹線道路に入ってしまった!さすがにおかしいと思い、運ちゃんに聞くと「エッ、もう通り過ぎたよ、とっくに!」と言われてしまった。途方に暮れ、再び泣きそうになるのをガマンして砂埃がもうもうとする道を渡り、反対側のバス停で待つこと15分。やっとバスが来た。今度の運ちゃんにはちゃんと言おう!乗り込むと、巨大なバックパックを背負った女子がこんなところからバスに乗るのは尋常な事態ではないと感じたのか、先に「乗り過ごしたのか?」と聞かれた。チクショーと思いながらも「…ハイ。」と言うと彼はガハハと笑い、丁寧に行き方を教えてくれた。左營市場というところで降り、お寺の近くを左に行くとすぐだ、とのこと。結局、最初に通り過ぎてしまった公園のようなところがそこだった。
初めは、その公園が蓮池潭だと思い、喜び勇んで龍虎塔を探したのだが、ない。そこで、撮影に来ていた男性に聞いてみると、ここから歩いて20分ぐらいのところだと教えられた。…まだ歩くンかい!! と思ったけれど、ずっと見たかった龍虎塔。気合いを入れて歩き始めた。
すると、神様の姿をした大きな像が視界に入った。
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