一度4:00に目を覚ましたものの、二度寝して5:00起床。
昨晩残った芒果 (マンゴー)と、新しいほうの皮の赤いのを一緒に食べた。台湾で、果物の美味しさに心を奪われた私。
お金はそんなにないけれど、時間はたくさんある。次はどこへ行こうか、と考えたとき、まず頭に浮かんだのが「果物を食べに行こう!」ということだった。ガイドブックには「台東はフルーツのメッカ。ここへ行ったらぜひ果物市場へ」とあった。「果物市場?!」心、踊る…。頭の中ではすでに足の生えたフルーツたちがパレードしている。我にかえって今いるホステルの部屋を見回す。洗濯物はまだ乾いていない。仕方なく生乾きのままビニール袋に詰めて5:50にホステルを発つ。
ゆうべ、ホステルに泊まっていた人たちの多くがみんなでKTV (カラオケのこと)に行ったようで、ちょうど帰って来たところに出くわした。日本人の留学生も別で遊びに行っていたようで同じ頃帰って来た。
ホステルから台北駅までは歩いても行ける距離なのだが、荷物が多いので地下鉄に乗って行こう。台北方面行きの電車は6:05。下見しておいたので移動もスムーズ。地下鉄の乗り方以外のことも、かなり慣れてきたように感じる。
列車の出発時刻は6:45。少し時間があるので、昨日基隆へ行くとき見かけた構内のセブンイレブンで食べ物を買う。肉まん (15NT)、茶蛋 (お茶の葉を入れて茹でた卵 7NT)、冬瓜ジュース (15NT)を買う。
実は、肉まんは意外にも美味しくなかった(笑)。やっぱり市場の蒸したてあつあつのとは違う。期待して買った冬瓜ジュースはなかなか美味しく、青っぽいメープルシロップのような味。
電車は止まったり進んだりを繰り返し。花連という場所までの間、左側に海が見えた。本当にきれいだったが、あまりに眠くてうつらうつら。でも、こういう居眠りは本当に幸せ。景色はもう南の国。異国情緒たっぷり☆
(停車駅:台北→宣蘭8:20→花連9:30で20分停車→鳳林→光復→瑞穂→玉里→富里→池上→台東)
台東には20分遅れで12:35に到着!着いてビックリ、駅のまわりには何もなかった!案内所で聞いたら、バスは行ってしまったばかりで、次に市内へ行くバスは1時間後だという。もらった地図を見るも、歩いて行けそうになく、しばし呆然。またタクシー?と思ってよく考えた。目の前に停まっているバス4台のうちどれかは市内に行くのでは?? 思いきって運ちゃんに聞いてみると、10分後の1:05に出発するよとの返事。やっぱり!人は学習するのである。
20NTを放り込んでゆらり揺られて約10分、碁盤目状に道ののびた、あまりに見通しの良すぎる繁華街というには及ばない市中心部まで来た。ホステルはゲームセンターの脇の暗く急な階段を上がったところにあった。実際はとても暑いのだが、暗く静かななので若干涼しく感じる。
確かに「ホステル」と書いてはあるのだが、階段を上がった先にはいくつかドアがあり、それぞれが個室になっているようだ。でもフロントらしいところが見当たらない。ある部屋から人の気配がしたので、思いきってドアを叩いてみる。すると、高校生ぐらいの、メガネの可愛いお洒落な感じの女の子が出てきてくれ、英語で事情を話すと持っていたケータイでオーナーにつないでくれた。オーナーはお昼ご飯を食べに行っていたとかで10分後にやって来た。こんがり日焼けした、私とそれほど歳の違わなそうな元気そうな女の子。名前は「ココ」と言う。真っ赤なビキニの上にグレーのパーカーを羽織って、濡れた黒髪を後ろでひとつにまとめている。「あー、あつい。あつい。」を連発し、「長期滞在なら1泊200NTのドミトリーがあるけど、1泊なら一人部屋で400NTなの。」とのこと。たまには1人で寝るのもいいよね、と思い、ほかのホステルも知らなかったのでここに泊まることにする。
早速荷物を置いて、近くにあるという天后宮、あと海が近いようなのでそれも目指してみる。途中、ジュースのお店で「木瓜牛奶」にチャレンジ。「木瓜」はパパイヤ、「牛奶」はミルクだと知ってはいたけど、実はこれ、スムージーのことだった。(35NT) お店のおじさんはとても気さくで、「お嬢さん香港人?それともシンガポール人?」などと聞いてきて、「日本人ですよ」と言うとェエー!と驚いていた。日本人は珍しいのかな?氷がシャリシャリとして、本当に本当に美味しかった。今思えば、地獄の前の天国だったのかも…。
南北第七家
台東市中華路一段314号 (中華路與中正路口)
電話:089-360767
【天后宮】
海の女神、媽祖 (マズ)を祀ったお宮。1889年に建立され、主殿の媽祖像は1683年に中国大陸の福建省にある天后宮から分霊されたものとのこと。壁面や屋根の装飾は中国の伝説に基づいたものが施されている。
【台東海濱公園】
ジュースのお店から、勘を頼りに歩いて行くと公園に出た。公園を突っ切れば海に出るはずだったのに、えらく迷ってしまって、右も左もわからないままとにかく波の音のするほうへひたすら歩いた。海に出たことは出たのだが、大きな石がごろごろしたところで大変足場が悪い。とりあえず海に沿って歩いてみたのだが、なんと途中で幅3mほどもある水場があり渡れず。仕方なくまた来た道を引き返すことにした。もう、本当に暑くて暑くて、水ももっていなかったし死にそうになった。昨日の基隆のほうが風景が珍しいぶんまだ良かった。3時間近く彷徨ったかもしれない。公園を抜けるとき、おじいさんに声をかけられたが( 「夕日がきれいだよ。見ていかないの?」と言っていたようだ) 返事をする余裕もなくホニャホニャと適当に返してしまった。…それくらい暑かったのです!! そんなこんなで、海岸付近で苦しい散策をしたあと、また市内へ戻った。警察署のとなりにあった冰屋で「布丁豆花」にチャレンジ。日本のコンビニなどでも最近よく売っている豆花 (ドウホァ)、「豆」は大豆、「花」はふわふわを意味するようで、黒蜜をかけたり色々な種類があるみたい。ここはサイズが3種類あって、中くらいのが35NT。大好きなマンゴー冰はなんと「時価」と書いてあり (寿司ネタみたい)、値段を聞くと「65NT」。高い!と思ったけどよく考えたら台北の半額以下だ。暑さと豆花のおかげで金銭感覚がおかしくなってしまった。
【水果市場】
↓射的。当たったらもらえる。(嘘)
グアバです。
↓桃のような、…。
このホステルには、私と、メガネの台湾の女の子とその友だちのほかに、チェコ人と南アフリカ人の男性コンビも泊まっていた。
たくさん歩いて、陽に当たって疲れたのでシャワーを浴びて9:30に寝てしまった。シャワーは水しか出なかった。ま、暑いからお湯は本当に必要ないんだけど!
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