実は9時半に蔡さんと中正記念堂駅で待ち合わせをしていたのだけど、起きた時間が9時半近くでさすがに慌てる。(ケータイってやっぱり便利…) 涙をのんでタクシーで駅に向かう( 95NT )。お互い来る場所を勘違いしてしまい、何とか会えたのは10時過ぎだった。
【 国立歴史博物館と周辺 】
二二八事件のことや、日本統治時代のことがわかるかと思いリクエストしたのだけど、実はそれはほかの博物館だった模様。昔の翡翠や宝石をアレンジした現代のアクセサリーが特別展として並んでおり、あとは有史以前からの遺物を見た。歴史の教科書で見るような昔の焼き物、青銅器、また王朝家具などを見つめていると、かつて考古学者になりたいと思っていたあの頃がよみがえってくる。展示の仕方が上品で、しっかり見ると時間がかかる。
それから郵便局近くにまわって、大陸(いわゆる、「中国」のことです) の子供の切手を探してみる。最初に入ったお店でお目当てのものがあったが、日本で買うよりずっと高く、呆然。蔡さんが台湾の子供の切手を買ってくれた。
【「人間」にご馳走になる】
今日は、蔡さんが、アルバイトしている銀座の料理屋さんで知り合った日本人女性とみんなで昼ご飯を食べることになっているのだが、遅くなってしまったので時間をずらした。1時に、蔡さんが学校で話していた「人間」というダイニング・バーへ。先に下ろしてもらい、10分ほど待っていると、蔡さんの後ろに女の人が。彼女Hさんは1か月ほど前から台湾で日本語教師をしているとのことで、次回私が台湾に来たとき蔡さんはいないだろうからと、わざわざ接待してくれたのだ。
ここの料理は、上品で繊細な味付けで、屋台とはやっぱり違う。酸っぱいスープ、梅の香るリブ、ふつうのご飯に至るまで全てが美味。
そのまま3人でおしゃべりをして、気がついたら5時半。(しゃべりすぎ…?) 蔡さんがHさんを送りに行っている間、すぐそばのデパートに入ってみる。地下の食料品売り場は日本とまったく同じ。「北海道物産展」と題して紅鮭とか売ってるし、一瞬、今自分が台湾にいるのかわからなくなるほど。
【超高層ビル、台北101】
相変わらず天気は悪いのだけど、バイクの後ろに乗っかって世界屈指の高層タワー、「台北101」を目指す。私が泊まっているホステルの近くの路上からもうっすら見えるその姿は、近くで見るとまるで高く高く積み上げられた超巨大なギフトボックス。近いようでなかなか遠く、生活感あふれる道をうねうねと進むと、急に高級マンション群のあるエリアに入り込む。門は高く、整然と並んだ椰子の木から住む人のゆとりを感じた。きっと政治家や起業家、芸能人なんかが多く住んでいるのだろう。陽も落ちて薄暗いなか、ぽわん、ぽわんと浮かぶ照明が印象的。 台北101は思っていたよりずっとモダンで立派で、若い人に人気のありそうなショップでいっぱいだった。蔡さんは興味ない、好きじゃないを連発。
ここのフードコートはさすがに屋台より高く、定食が230NT(ただし量はハンパなく多い) 。牡蠣の麺は味がしっかり、濃厚なとろみのあるスープがこれまた美味し〜い。ほかに豚のハツ、ほほ肉、空芯菜炒めなどをいただく。
【公館ふたたび、冰ふたたび】
周辺を少し歩き、台北101を後にした私たちは再び公館へ。
昨日と違うお店で冰をいただく(また…!) ここでは「トッピングし放題40NT」。ただし「トッピング」といっても台湾の冰はまず具材を盛ってから最後に冰をかけるので「ボトミング」と言うべきか。とにかく、もうダメだ〜 食べ過ぎて死んでしまいそう。でも、暑さでバテているときにこのデザートは至福☆
本日ぐるんぐるん振り回しお世話になった蔡さんと別れ、ホステルに戻ると、キッチンにアジア系の女の子が。マンゴーを切っており、私がそばで日記を書いていたら無言でどうぞ、とばかりに差し出してくれた。彼女の名はKe Sengちゃん。韓国からやってきて大の日本映画ファンだと言う。よく日本人に間違えられるので「わたしはにほんごがわかりません」という言い方だけはできるのだそうだ。
蔡さん、今日は案内どうも有り難うございました!&ごちそうさまでした!!
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