*途中、お下品な描写があります。反転させて読んでください。
メンツは韓国王子2名、中国王子2名、中国王女1名、モンゴル王女2名、ミャンマー王子1名。
もともと行くかどうかもはっきり決めないまま夏休みに突入してしまいました。前日に「学校に集合してから行く」チームと「直接舞浜まで行く」チーム、さらにモンゴル王女1人は名古屋から、もう1人は北海道から来るとの話で、正直どうなることかと思っていたらやっぱり事件発生。韓国王子2名の勘違いで1人をずっと学校前で待っていたため、1時間の遅刻…。拝金主義のリさん、「先生、あの2人はバキン、バキン!1人1万円ネ」と「罰金」を大声で連呼。嗚呼、夢と魔法の王国よ…。
気を取り直し、みんなで入園(幼稚園ぢゃないよ)。
チケット売り場ではほとんど並ばず、かなりスムーズに入れたものの、今が旬のカリブの海賊改めパイレーツオブカリビアンはなんと200分待ち。暑さも手伝って「3時間」と言われるより長く感じ、異口同音に「次、次!」と。
多少の涼を求めて代わりに選んだ「ジャングルクルーズ」は40分待ち。ディズニーランド自体が始めての学生が多いため、どんなアトラクションかはおいらが説明(パンフレットを見ても横文字が多すぎて彼らには理解できないので…)。昔「ディズニーランドおたく」だったときの知識がちょっとばかり役に立ちました。「これはジャングル、南の島の森の中を船で行きます。途中で色々な動物や危ない人に会うことができますよ〜」。し・か・し!彼らは冷静でした…。
スキッパー(船頭ガイドのあんちゃん)が臨場感たっぷりに「見てくださいッ!あそこに象が!!」と盛り上げたまさにそのとき。韓国王子が「先生、うそです。あれはうそです」。ミャンマー王子も「あれは…日本語で『にせもの』と言いますか?」…私以上にあんちゃんが唖然としてました。
それから「ビッグサンダーマウンテン」のファストパスを取るのに炎天下約1時間並び、あまりの暑さに室内へ…と通りがかった「カントリーベアジャンボリー」でまったり。くまさんたち夏仕様。
気がつけばもう1時だったので意見をまとめてラッキーナゲットカフェで昼ご飯。ここではみんな、カタカナメニューが「チキン」くらいしかわからず、結局どんなものがあるかキャストに聞いて、それをみんなに説明してさらに意見をまとめ注文するという豪華三段方式。しかし注文するときになって「やっぱりコーラがいい」だの「○○さんと同じのがいい」だの…変えるなーッ!(笑)
ちょっとお金を出すと容器をキャラクターマグに変更できる夏限定のかき氷があるんだけど、容器はお店に戻さないといけないと思っていた彼らの誤解を解いてあげると、数名がキャラクターマグで注文。しかしそのうち1人が食べ終わったあとそれを置いて行こうとしたので、キャストに呼び止められた。すると彼は「これは…あまりよくないですから」とバッサリ。イテー。
そこへウェスタンスタイルのミッキー&ミニーが登場。多国籍軍に猛烈な勢いで追いかけられ、羽交い締めにされるミッキー&ミニー。ひととおり撮影会が終了し去って行く彼らに向かって大声で「先生、あの中に入っている人は暑そうです!!」コラ、やめろー!子どもが聞いているじゃないか!「何言ってるの!人なんて入ってないよ、あれはミッキーと、ミニーだよッ!」と言うと、本気で心配されてしまった…。
昼ご飯を食べ終わるころ、モンゴル王女2名から到着したと連絡が入り、見事合流。勢いにのって「蒸気船マークトゥエイン号」に乗り込み、ひとときの風を堪能。
120分待ちの「スプラッシュマウンテン」では、待ち時間の間気分を紛らわせるためひたすら9人でしりとり。
びしょびしょの服が乾かないまま「ビッグサンダーマウンテン」へ。ファストパスのないモンゴル王女たちが一緒に乗れるかどうかキャストに確認したところ、特別に大丈夫と言ってもらった矢先、肝心の2人が消えていることに気付く。電話もなぜかつながらず、あきらめて7人のパスを渡したあとで、当の2人が現れる。普通の列のほうに並んだらしい。で、いざ乗るときに割り込み…! あーもう、ヒヤヒヤ。
トイレに行った2人の学生を待っている間、韓国王子が「あの2人は大便ですか? 大便ですか?」としきりに聞いてくる。「私に聞かれてもわかるわけないでしょ!パクさん、サイテーです!」と言うと、「何でですかー。日本語で違いますか?そう言いませんか?」と確信犯的受け答え。それで「あのね、『とてもあつい』とか『たいへんすばらしい』というのを、『だいべんあつい』とか『だいべんすばらしい』と言ってもいいんですよ」とホラをふいてみた。←今日は教師じゃないもーん。
陽も傾いてくると、一気に疲れが押し寄せ、学生も機嫌の悪い人が出てきてしまう。そして「私はほかのに乗りたい」「私は眠い」「タバコが吸いたい」「UFOキャッチャーがやりたい」(←ないから)と、ご意見ばらばら。しかもみんな、入り口でもらったはずのマップをどこかにやってしまって、持っているのは私だけ!ただでさえ時間厳守はまず期待できない彼ら、下手に自由行動を作ってしまうとあとが面倒なので、ここはみんな同じ行動をとってもらうよう、さりげなくどうでもいい話をしたりして気を紛らわせる私。
そこへ韓国王子ナニヌネノさんのケータイが鳴る。何やら韓国語で話していたが、電話を切るなり「私はもう帰ります。みなさんも帰りませんか」ときた。電話は東京に住んでいるおばさんからで、東京ドームで韓国人アーティストのコンサートがあるので一緒に行って欲しいと言われたのだそう。(なぜ今日なのか…) 「私の大切な人なので、行かなければなりません」と。韓流ドラマの主人公みたい と思っていたら本当に帰ってしまった。
なんとなく結束ムードが落ちる7名。そこへディズニーランド3回目のモンゴルヤンママちゃんが「近くに3-Dの映画がありますよ」。というわけでみんなで「ミクロキッズ」に入ることに。学生にはただの映画だと思わせておいたところ、普段もかわいいミャンマー王子、リンスイさんは、ここぞというところで足を浮かせて「キャー!キャーー!!」と本気で怖がり、ディズニー側の思うつぼ並みに大騒ぎ。
その後リニューアルしたエレクトリカルパレードを堪能。この日のために一番欲しかったIXIデジカメを前日に購入したという気合いの入ったリンスイさん。「わー!」「キャー!」と叫び声をあげておおはしゃぎ。みんなに「こども、こども」とからかわれる。
最後に何か乗ろうか、と、棒になった足にむち打って「スペースマウンテン」へ。「心臓の悪い方、首や腰に障害をお持ちの方は乗らないように」との表示を目にするたびに「これはあぶないです。わたしは乗らなくてもいいですか」と怖がるチンさん。みんなで「大丈夫、大丈夫!」を保証もないのに呪文のようにくり返す。それにしても並んだ!2時間近く、しかも夜なのにあっつい。一番怖がっていたチンさんが「もういちど!もういちど!!」と一番楽しんでいたので私も嬉しかったけど…。
終わったときはみんなグッタリ。時間も閉園近い9時半だったけど、お店は中にロープが張られるほど込んでいて、レジ前なんてトグロ状態。エアコンの冷気なんてこれっぽっちもないくらい蒸し暑い。吟味せず適当に手もとにあったお菓子を数個買い、帰路につきました…。今度は暑くない平日に、デズニー海へ行こうな!
いや〜、猛暑の中、よく頑張った!
そして愛する生徒たちの発言は正しいね。(だってホンマに『にせもの』やもん)
でも楽しい一日やったみたいで良かったね。
なんや私も行きたくなってきたわ。
投稿情報: あや | 2007年8 月19日 (日) 13:06
>あやつん
ひー。読み返すだけで疲れてくるよ…。でもまあ、ある意味忘れられない一日になったわ。かなり恥ずかしい思いもしたけど…。
投稿情報: ちろ | 2007年8 月19日 (日) 13:19
お疲れ様!お疲れ様!お疲れ様ーーー!!!
読んでいるだけで私まで額に汗が・・・・
かなりお国柄出てますね・・
逆言えば、彼らが「嬉しい」とか「楽しい」とか「ありがとう」と言ったら、それはホントに本心から、ということですね。先生がんばったね、次は暑くない日に、一緒にデズニー海行こうぜ!!
投稿情報: ワカ | 2007年8 月19日 (日) 17:21
>ワカさん
ホント、同じアジアでも色々違うものです。最後に1人がアイスコーヒーを無言で買ってきてくれ、家に着くと別の学生から「お疲れさま」メールが来ていました。もちっと気温が低ければ堪能できたんですが…とかなんとか言って、しっかりミッキーさんと2ショットしてる私。えへへ。
投稿情報: ちろ | 2007年8 月19日 (日) 17:42