常日頃、おはようからおやすみまで中国の皆様にお世話になっているのに、中国映画をあまり観ていないことに気がつきました。そんなとき、予告で「絶対行かねば」と思っていた『五月の恋』、それに『藍色夏恋』と『マジック・キッチン』の3本立てオールナイトイベントが開催されるというので行ってまいりました。その名も「華流IDOL NIGHT 2006」!
『五月の恋』が期待以上によかったです。嗚呼、若いって素晴らしい、と海に向かって叫びたくなるようなホロリさわやかな青春ラブストーリー。と言いたいところですが、それだけじゃブログに載せません。この映画の素晴らしいところは、単なる恋愛ものの枠に収まることなく、台湾という地政的に微妙な舞台における、大陸(中国本土)との関係までも丁寧に盛り込んでいるところ。
アジアで高い人気を誇る台湾の五月天(メイデイ)、次世代のチャン・ツィイーとの呼び声高いリウ・イーフェイ、そして伊東美咲や田中麗奈などとの共演をこなした若手俳優チェン・ボーリンの豪華キャストです。舞台も中国東北のハルピン、南の台湾とスケールが大きく、その距離や時を超えて巡りあった人々のつながりが、中国の壮大な大自然を背後に描かれています。中国の人って、やっぱりロマンチックなんだなー。
物語は、台湾の人気グループ「五月天」のサイトを管理するアレイの登場で始まります。五月天のギタリストを兄に持つアレイは、常に引け目を感じ素直に生きられない大学生。あるとき、そのサイトの掲示板に「五月の雪」を見たいと問い合わせてきた人物に「俺は五月天のボーカル、アシンだ」と嘘のメールを送ってしまいます。
その人物とは、遠く離れたハルピンに住むシュアン。メールを始めて60日後に2人は台湾で出会うのですが、アレイは「五月の雪」にまつわる秘密も知って…。
台湾で人気絶頂の五月天の歌が、映画をぐっと盛り上げています。主題歌が映画の雰囲気をよく表しているし、五月天自身も演技が巧く、引き込まれる90分でした。ついでに発見。アレイが着ていた緑のシャツ、アイルランドなデザインでシャムロックがついていたぞ!見逃さなかった自分が怖い。ほかにIDOL NIGHT でやっていたのは、『藍色夏恋』と『マジック・キッチン』でした。『藍色夏恋』は見ていて恥ずかしく懐かしくなるよ。あんな時代もあったねぇ。
『五月の恋』公式ページはこちら。
始まりは小さな嘘。
『五月の恋』予告編はこちら。
五月天の「時光機」(タイムマシーン) PVはこちら。画像&音ちと悪いです。雪遊びのシーンは映画のオマージュ、ハルピンの松花江(アムール河)と斯大林公園(スターリン公園)。懐かしい!
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