明け方、目の前で寝ていた男性のアラームで起きた。この男性、ホカロンを買いに行っている間にわたしの隣に来て、そのまま横になって寝てしまった。(セブンイレブンから戻ったときはもうわたしが横になる場所がなかった…)
軽快なアラーム音だったが、彼自身は高いびきで、全く気付かない。止まっては鳴り、止まっては鳴り…30分ほどすると、今度はUFOが現れたときのような気味の悪いアラーム音に変わり、さすがにイラっとして、肩を叩いた。しかし、起きない。
周辺にいた別の男性たちはどうやら研修生だったようで、彼らもその男性を起こしてあげていた。
そんなこんなで、しっかり睡眠が取れないまま6:10にチェックイン。Fカウンターまで、お土産でぱんぱんになった黒い大きなバッグを運んだ。飛行機まではバスで、7:10までにはロビーに行くよう告げられた。10分にも満たなかったが、免税店を少し覗くことができた。
昔は海外に行くと記念に香水を買ったものだが、使いきれないので大好きな「猫」アイテムやちょっとした化粧品を買うことにしている。
それにしても免税店のお姉さんも機内の人もみんなひどい咳をしていた。マスクを持ってきて本当に良かった。
うとうとしていたら、飛行機は既に離陸していた。食事はおろか水も出ないバニラエア。言い換えれば起こされることもなく快適なはず…ところがどっこい、後ろに座っていた子供がたびたびわたしの座席を蹴る!!ので、ほとんど眠れなかった。
飛行時間は2時間半!この日記を書いていたらもう「当機は間もなく着陸態勢に入ります」とのアナウンス。「上空からの空港の撮影は禁止されております」との一言にもの悲しさを感じつつ、「いよいよだなあ」と襟を正す。
機内では入国カードが配られなかった。(寝ていたから?)というわけで、今回の旅でわたしが発した第一中国語(以下、「中文」)は「入国カードはどこですか?」であった。
預けた荷物はなかったけれど、到着から空港を出るまで30分はかかっただろうか。最初の目的地は写真館。予約は13時だが、市内までどうやって行けばいいか?桃園空港から市内までは約1時間なのだが、バスもいろいろありそうでちょっと焦ってきた。
そこで役立ったのが『歩く台北』。これにはどのバス会社が市内のどの辺を廻るかという図が載っている。
写真館は「松江南京」駅の近くなので、その付近を通るバス路線を選べば間違いないはずだ。となると…「長榮巴士」(長榮バス)という路線が良さそう。
いろいろなバス会社の窓口がずらーーっと並んだカウンターに「長榮巴士」の文字を発見。係員に「松江南京へ行きたい」(第二中文 笑)と告げると、ルートを指して何か説明した。「8番と9番、どちらも松江南京付近ですが、8番は&%$#”=’!、9番で降りると~&%#”ですよ」と、2ヶ所どちらがいいか聞かれた。よくわからなかったので、これまで培ってきた 野生の勘 旅人の勘で「8番!」にした。出発は11:30。間に合うかな。
念のため、「バス停とバス停の間は歩イテ何分ぐらいデスカ?」(片言)と聞くと「8分から10分ぐらいですよ」とのこと。
車窓から風景を眺めていると、今までの期待が緊張に変わり、同時に懐かしい気持ちも蘇ってきて、心が忙しかった。
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