そんなこんなで数回の休憩の度に目を覚ましながら6:30大阪着。ここはどこ、私は誰状態で本能のまま直進。すると「JR大阪駅→」と書かれた表示を見つける。すれ違うおばちゃんたちの関西弁が妙に心地いい。
神戸発のスーパーマーケット、IKARIを横目に見つつ(入りたかった!!)、トイレでコンタクトレンズを入れたり荷物を入れ替えたりしたあと、一路京都へ。急行なら30分くらいで着いてしまうその近さにびっくり。7時半に入京☆
オランダまつりは11:00スタートということで、最初に目指すは北野天満宮の天神市。数ある京都の市(いち)でも、ここは着物が多いのが特徴。父の実家が着物の仕立て屋だったこともあるのか、わくわく。
しかしバス乗り場がいまいちわからない。聞こうにも観光案内所はまだ開いていないし、人もまばら。ようやく、地下を抜けて反対側のロータリーへ出て、乗り場を探す。乗り場案内のようなものも探せず、どれが天満宮行きなのか、行き先を見て見当をつけるしかない。「北野天満宮経由」と表示のあるバスに気付くも、あっさり行ってしまい、さらに15分ほど待つことに。
駅を出て西の方へ。バスは大通りを抜けて、20分くらいした頃、北野天満宮に到着。人の流れるままに、私も。天気はぱらぱらの雨。傘をさすほどではない。
天候を気にしつつ、ブルーシートの覆いを外す人、テントの外に品物を並べる人。これからお店を始めるような人もいた。後になってわかったのだけど、境内の中だけでなく外の通りにまで出店が並んでいる。確かに、着物や帯、和風アクセサリーなどが多い。その中にいわゆる西洋アンティーク、中国のアクセサリー、和食器、古着なんかも目立つ。マーケットと聞いたら熱があっても行く私、ここは本当に楽しかった。荷物もなく、今日が旅の最終日だったら、買いたい食器がたくさんあったけれど、ここは目に焼き付けておくだけ。めがねレンズやテレビ画面を拭くのに良いという鹿の革、昭和の切手、古布の包み釦(ボタン)など、荷物にならないこまごまとしたものを買う。
お腹が空いたので、境内のお茶屋でおもちをいただく。ほうじ茶のセットで330円。あったかいものと甘いもので、ホッと一息。
時刻は11:00をまわり、いよいよオランダまつりのTrademark Kyotoへ向かう。病的なまでの方向音痴の私、果たしてたどり着けるのだろうか…。
境内内外をさまよい、何とか来た道まで出る。反対車線から四条へ向かうバスを見つけ乗り込む。目は車窓からの景色と地図とを行ったり来たり。ようやく、「ここ、近いんちゃう?」と思わせぶりな通りまで来たので、思いきって降りてみる。それから歩くこと数分、地図上では近いはずなのに、たどり着けない。近くのセブンイレブンで聞く。すると、「ここの角を曲がったあたりだと思うんですが…」と、お姉さんも不安な様子。
そうして見つけた、Trademark Kyoto。とってもこぢんまりしていて、控えめなところ。入り口のドアはぴったり閉まっていて、でも中からはざわめきが聞こえてくる。窓からはうっすら人影も見える。大荷物だし、何だか怪しいよなあ私、などと思いながらも、思いきってノック、ドアを開けた。
目の前には脱いだ靴が並んでいて、一段高くなったところから、奥行きのある板張りの空間が広がる。すぐ手前に、テラコッタ色の革張りのソファがあり、オランダ風エプロンをつけた女性が赤ちゃんを抱っこして何やら周りの人とおしゃべり。
もしかして…
声をかけると、その人こそparapluさんだったのです。
文通相手に会ったのは初めてではなかったけれど、やっぱり不思議なこの感じ。昔から知っているようで(実際、「知って」はいるんだけど)、いつも「読んで」いた文字や活字が、声という音となり、それが恥ずかしいような嬉しいような、何にも似ていない独特の変な感じ。blogをかなり読み込んでいただけに、違和感がないのが逆に違和感で、もともと人見知りの私(←はい、そこのアナタ、信じよう!)は、かなり胸元がもぞもぞする感じでした。
だってparapluさん、めっちゃ品がよくって優しいおねえさんって感じ、決して一緒にコマネチやってくださいとか頼めないような雰囲気なんだもん!(←何を期待していたの、自分)
気を取り直して(?) 棚に並んでいた雑誌を片っ端から手に取り、ミシェルさんとお話し、居合わせた尼崎の女の子とおしゃべりし、超レアHEMAグッヅをいただき、カフェでお昼をいただくことに。パンケーキも魅力、だけど12時をまわったということで、がっつりスープ&パンのセットをオーダー。緑色のシチューのようなそのスープ、お豆の香りが広がってパンと良く合い、すごく美味しかった!聞けばミシェルさんの手作りなんだとか。ごちそうさまでした。
そこで相席になった女の子に声をかけたら、なんと台湾の子。観光で来たそうで、京都には数週間滞在しているとのこと。尼崎の女の子、ゆかちゃんと、その台湾の子、みどりちゃんとおしゃべりしているうちに、不思議と友情が芽生え、午後は近所にある「四条町家」の見学に行こうということになった。
四条町家に併設されたカフェのパフェが気になるみどりちゃん。
その後、ゆかちゃんと別れて、みどりちゃんと京都芸術センターへ。かつて小学校だったところをうまく活かして、ギャラリーとして再生されたところだ。今回やっていたのは映像や音声を用いた現代アート。ここで知ったのだが、みどりちゃんの大学での専門は映像だったのだそうだ。
すると、parapluさんからメール。愛息くんがぐずってきたので今日はお先に帰ります、とのこと。あちゃーーー。ゴメンナサイ!!慌てて戻るも、当然いらっしゃらないわけで、最後に思い残すことのないよう、もう一度会場の雰囲気を味わい、そこを後にしたのでした。
みどりちゃんが「よかったら晩ご飯一緒に食べない?」と言ってきたので、即OK。聞けば台湾の友達がちょうど京都に来ているので、烏丸あたりで合流するつもり、とのこと。途中とちゅう、ケータイで連絡をとりながら寺町通や周辺をくわしくナビしてくれるみどりちゃん。通り一つひとつを正確に覚えていて、ここを曲がるとどこへ行くとか、何でも知っている様子にただただ驚く。
で、出会った2人の女の子。琉球大学に留学していて、春休みを利用して京都へ来ているんだそう。結局、ごはんを食べないでまずハーゲンダッツでアイスを食べよう!ということに。今日は「5」のつく日なので、5種類が600円とお得なのだそうだ。アイス星人だけど、今までこの量を食べたことがなかったのでドキドキ。
その後、2人と別れ、みどりちゃんとごはんが食べられる場所を探す。何でもいいよーと言うと、「じゃああそこはどう?」、なか卯に決定。250円くらいの小うどんをいただく。
翌日は朝5時のバスでさらに西へ行くというみどりちゃん。9時ごろ別れ、私は宿へ。
ふつうならバスや電車で行くんだろうけど、今日は初日からお金を使ってしまったし、やっぱり自分の足で歩いた方が地理がつかめると思い、歩いてみる。
歩いてみる。
遠い。
結局、30分以上歩いたかもしれない。(案の定、迷った) 宿に電話をかけてなんとかたどりつく。着くとおかみさんがフロントで迎えてくれた。3月3日に生まれたばかりのはなちゃんと。
部屋は男女別の相部屋。アメリカからやってきた女の子と、日本の「イマドキの」女子大生、さきちゃん&みなみちゃんに会う。さきちゃんとみなみちゃんは1泊しかしないとのことで、あまり話せなかったが一緒に銭湯へ行った。はじめての銭湯。楽しかったな。