ろうそくと、かわいいものたちのおはなし

旅に出る贅沢。

それは、日常から非日常へ。
人が見られないものを見に。
あり得ない思い出をつくりに。
カメラで景色を切り取りに。
会いたい人に会いに。
会うはずのない人に会いに。
食べたことのないものを食べる。
見たことのないものに触れる。
この舌で、この手で。
すべてを研ぎすませれば、自分が変わる。
そうしてできあがった、もう一人の自分が見る夢は、
今までとまた違ったものになるでしょう。

きらびやかな王室。
スパイスのグラデーション。
色とりどりの民族衣装。
おかしな配色の看板。
はじめて見る鳥や猿、魚も。

たぶん、見えなかった色が見えそう。

early vacation

　　　　

　　　　　　　

少しのんびりして「心の洗濯」をじゃぶじゃぶと、してきました。

アコラートさんでの三人展もいよいよ始まりました。 駆けつけてくれた友だちの話では、とっても良い感じだったそうです☆

アコラートさんでは、写真のようなダイヤモンドその他、宝石のろうそく、それからまるまるとしたカラフルなことりたちが並んでいます。ことりのつもりで作りましたが、「こんなことり、見たことない！」って思われる方もいらっしゃるかも…。小さな子が描くような、そんなことりたちです。

後半に向けてもう一度納品させていただきます。

June Afternoon

　　　　

最近知人から自転車を貸してもらったので、それであちこち行くのが習慣になりつつあります。

アコラートさんへ、コトリ、宝石、「うたたね」シリーズを納品します。nanaちゃんのDMに描かれていたモチーフです。でも私のコトリさんは太ってる。相変わらずの手作業で、なんだか形がひとつずつ違っていますが、お気に入りが見つかるといいな。

　　　　　　　

コトリと宝石は新作ってやつです。後半にはまた別の種類のろうそくの納品に行きます…。そういう変化も楽しんでいただけたら嬉しいです。

EBISU

　　　　　　　

10年来の親友であるアヤちゃんと、恵比寿をぶらぶら。

アヤちゃんは本当に何でも話せる、貴重な友だち。
私のしでかした失敗を、叱るでもなく、笑い飛ばしてくれます。
悩んだときは冷静に、かつ冗談をまじえてアドバイスをくれます。
ほんとうに、ありがたい。

大好きなカフェに行って、おしゃべりしたあとは、坂道をのぼって路地を探検。
そしてまた別のカフェへ。
何でもないことなんだけど、そういう何でもない時間をいっしょに過ごせるのは、気兼ねのいらない証拠。何より有り難い存在なのかもしれません。

　　　　

　　　　　　　

切り取って、つなげる。

さいきんのこと。

カメラの調子があまりよくなくて、せっかく出かけた先で撮った写真がきちんと取り込めなくなってしまっています。
ステレオの調子もよくなくて…。
でも、元気にしています☆

私にとって、写真を撮ることは、視界を切り取ること。
繰り返され、つながっているような、同じような「毎日」。
それを切り取って、ばらばらにするような感覚です。
そうすると、一瞬一瞬、すべてのものが愛おしく思えてきます。
こう見えて、かなり本気でシャッターを切っているんですが…感じた通りに切り取るのは、難しい。
だけど、難しいから、楽しいんですよね。
「毎日」っていうのも、そういうものなのかも。

ほかには、新しいろうそくのイメージを考えています。

「考えてる」といっても私の場合、机に向かって紙とにらめっこしていても、何も浮かんでこないんです。
だいたいはカフェでコーヒーを飲んでいたり、公園でビール（笑）を飲んでいたり、誰かのことを考えていたり、自転車に乗っていたり、好きなエッセイを読んでいたり…そういうときに、急にぶわっと画が浮かんできます。夢のなかに出てくることも、ままあります。
だから「考えてる」んじゃなく「遊んでる」と言ったほうが合っているかもしれません☆でも、最近すごくこういう日々の過ごし方が大事に思えてなりません。

不思議なんですが、そういうとき頭に浮かんだろうそくは、なぜか火が灯っていて、融けています。
まるで何かを象徴しているかのように。

7月のワークショップの日程は月曜日までにお知らせしますね。
たぶん中頃＆後半で、2、3回行おうかなと思っています。ご希望の日があればメールでお知らせください。
カメラの調子がよくなったら、じゃんじゃんばりばり更新もしていきます。

やすみの火

吉祥寺Cafe Amarでの展示が、無事終わりました。

言ってみればそれは、一目惚れに近い状況だったかもしれません。
ここでろうそくを灯したい！と、花火がスパークするときのように、心の中に生まれた素直な気持ちを、今も忘れることができません。

思いきって、スタッフの方にお話しして…
あとは殆ど覚えていません…。

初めてで、戸惑うことももちろん、ありました。
手の行き届かなかった部分も否めません。
でも、むーさんをはじめ、スタッフの方々、友人、テヅクリスト仲間ちゃんたち…本当に、ほんとうに色々な方々が、助けてくださいました。
あるときは言葉で、あるときは美味しいケーキで、あるときは笑顔で。

2週間が過ぎて、自分自身ちょっと変わったかな、と思います。
もっと毎日を楽しもうという気分になりました。
これからは、いちいち落ち込むことも、少なくなるかな…。なるといいな。
とにかく、ご覧くださったみなさま、支えてくださったみんな、本当にどうもありがとうございました。

こんどは12月の寒い日に、またAmarでお目にかかれるかもしれません。

そのときはまた、宜しくお願いいたします。

Cheer me up, power up!

　　　　　　　

最近ちょっと人との不思議な巡り合わせが多いです。
たまにあるんです。どうしてここに？っていう場所でばったり会ったり、同じ人に違う場所で続けて3回会ったり、知り合った人の知り合いが自分の友人だったり…。

人に会うのは大好きなのですが、ここ数日は自分でも対処しきれなくなっていました。部屋にいても、6年ぶりに連絡が来たり、…それがこの数日に続いて、自分でもちょっとこわいぐらいです。（これは、父親譲りの「才能」か、手相のせいだと思ってあきらめています）

それで思い立って、気分と雰囲気を変えるため、作業場の模様替えをすることにしました。それから、前からやろうと思ってなかなか実行できていなかった、壁紙大作戦。

昔から、旅先などで集めていた世界のヴィンテージ壁紙。
オリジナルは制作に使うのでハサミを入れられないため、コピーしたものを戸に貼ってみました。（うちは築40年近い1DKです☆）

ピンク系、ブルーの小花柄…いろいろあるけれど、今回はドイリーみたいな黄色のものにしました。風水的には黄色は「なりたい自分になれる」そうです。

全部貼り終わると…なぜか70年代ヒッピーな雰囲気。まぁそれはそれで、『キャンディ 』や『ワンダーウォール 』みたいな感じなのでヨシ…？

本物の壁紙をあつらえるより安く済むし、賃貸だからペンキが塗れないという方でも、マスキングテープで留めていけば下地が剥げる心配もほとんどないので、おすすめです。女の子一人でも、コツさえ掴めば簡単にできちゃいます。何より気が変わったらすぐまた違うものに変えられるので、楽しいですよ☆

サンセットひとりじめ

　　　　　　　

大好きな公園は、引越しの決め手にもなったところ。

今日はビールと椅子、おつまみの代わりに読みかけの本。

ある一節が気になった。

自信がなくなってしまったときは、
誰かを好きになったときの気持ちを思い出すといい。
そんなときは寝ても覚めてもその人のことを考え、
その人の恋人になるためだったらなんだって努力するだろう。
一生懸命に自分を伝えるだろう。
結果がどうあれ悔いのないようにね。
そんな気持ちを、仕事や自分がやり遂げたいことに向ければ
成功しないわけがない。
だから、一度でも恋愛をしたことがあれば、
それだけで大きな自信を持っていいんだ。
少なからず、誰かが一度でも
自分を必要としてくれたということだからね。

…人を好きになることは素晴らしい。
それが片思いであろうとも、
自分の生活にささやかな力がこもるのです。
自分を見てもらいたい、
自分の何かを伝えたい。
そう思う心ほど美しいものはないのです…
『くちぶえサンドイッチ』松浦弥太郎より

その拍子にビールを倒したら、
言葉とともに地面に吸い込まれていったよ。 しゅわしゅわと。
思わず泣きそうになってしまった。
それでもなんだか気分良かった。
かぶっていた帽子のつばに夕日が映って、
風は心地良くて、眠ってしまいたかった。

そんなわけで、最高の贅沢をしました。

チョコレートが好きなので

　　　　　　　
ご存知かもしれませんが、有名ショコラティエ、テオブロマさんが私は大好きです。
パッケージのデザインもちょっとバルテュスみたいで好みだし、（実際は日本の女性によるものです）何よりチョコレートの「チョコレートさ」がちょうどいいの。

先日、初めて本店に足を運び、ケーキを買ってしまいました。
ショコラティエだけに、チョコレートのケーキです。
層の部分も粉は使っていないとのことで、チョコレートケーキが好きな方には是非一度召し上がっていただきたいです。
コーヒーよりもラム酒とか、日本酒も良さそうだな…。

Like someone in love

　　　　　　　

もやっとした気持ちを、解放できないときこそ、
思うままにろうそくを作ってみる。
絵を描くように、夢を見るように、そのときは自由になれるから。

もともと、ろうそくを作るきっかけは、こういう気持ちが出発点だった。

今思うと、小さいころ母親がやっていた「お絵描き教室」にまざって、
クレヨンを握りしめ、ただひたすらに絵を描いていたのは、
やっぱり自分を解放させるためだったのかもしれないな…。

タイトルは、好きな歌からの拝借。
「恋をして私は、手袋みたいにぐにゃぐにゃ」っていうくだりが
昔っからお気にいり。

別れたり、くっついたり、好きになったり、好きになられたり、
離れたり、またくっついたり、いろいろあるけれど、
会いたくなったら、会うしかないのだ。