もうすぐオリンピックです。
北京五輪に向け、準備が着々と進められる北京。
オリンピック開催が決まり、お祭りムードでいっぱいだった当時の様子が、今でも鮮烈です。
オリンピックというのは、人の能力や可能性を、参加者も視聴者もみんなで共有できるある種、感動的なイベントだと思っていました。(『虹と雪のバラード』、大好きだし)
このニュースを聞くまでは…。
国民や訪中者を守るための、警備強化。
その裏で、こんなことになっているなんて。
本末転倒ではないの?
必要とされている薬は、日本では認可されておらず、ほかの国から手に入れるとなると100倍の価格に。
時間も、もうわずか。
ふつうに生活している私には、なんにもできない。
半年、いえ、せめて1か月でも早く知っていたら、何かできたかもしれない。
哉美さんは、会ったこともない人だけど、なぜかとても愛おしい。
そこにいるというだけで、きっと、お母さんやお父さんを
幸せにしているからなのかもしれない。
哉美さんだけではない、同じ病気の、ほかの皆さんも、それは同じなのでしょう。
お母さんは酪農をやってらして、「牛を売ってでも薬を買いたい」と涙ながらにおっしゃっていた。
本当に、大変な生活だと思う。
(酪農という仕事は、休めないのです!)
私たちは、だれもが「ひとり」。
そのせいか時として、自分ひとりだけで生きているような気になってしまう。
ひとりでやっていけるような気になってしまう。
でも本当はそうじゃない。
これを読んでいるあなたも、私も、生まれてからいろんな人に会って、今のあなたと私がいる。
誰かが作ってくれた野菜を食べ、誰かがきれいにしてくれた水を飲んで、生きている。
何もできなくて、こんなブログに書くことしかできないのが悔しい。
どうか、誰か、私が何をしたらいいか、何ができるか教えてください。
☆追記 このニュースで九州の中国領事館が動き、薬の手配ができたそうです。よかった!!
TVで見たよ。最後の1アンプルももう使ってしまったとか。
記事移動してる。これだね。
http://www.asahi.com/health/news/SEB200807120013.html
治療法。
http://venacava.seesaa.net/article/102960051.html
C型肝炎の一部の型で使われるのと同じパターンだね。
http://www32.ocn.ne.jp/~sujaku/Rb-ifn-1.html
リバビリンはレベトール(カプセル)、コペガス(錠剤)が日本でもC型肝炎の治療薬として認可されています。しかし、アンプルは認可されていません。
実は日本の医療は進んでいると思われがちですが、薬に関していえばすごく遅れています。
「治験」という制度がフェーズ1からフェーズ4まであり、コストと時間がかかりすぎるのです。(海外で10年前から出ている薬がまだ治験中だったり。)
新薬認可の迅速化が叫ばれる中、迅速化によって新たな薬害が増えることを危惧する医療関係者もいる。
おかげで海外のメーカーは日本をよいマーケットだと思っていません。製薬会社なのだから、患者の命ありきだと思うのですが。最近じゃないですかね、海外のメーカーが入りだしたのは。
SSPEは難病に指定されているので、その薬を作ろうとすれば、「オーファンドラッグ」として薬の開発費用が国から援助されるはず。シュリンクプラウ社はアンプル剤の製造も考えるべきだと思う。
しかし、「今」がどうにもできないのがすごく歯がゆい。
投稿情報: Kudar! | 2008/07/28 17:13
そうなんですか。さすがkudar!さん。
うちの母も病院通いでいわゆる「難病」で、自分自身もそうなので気持ちはよくわかるんです。
薬があれば。それだけなのに。
でもどうしようもできない。
ほんと、「歯がゆい」です。
あ、お写真ありがとうございました。
投稿情報: оленёнок | 2008/07/28 17:27