今日はちょっと長いおはなし。
「人間だれでもアーティスト」が信条で、気がつけばものを作ってそれを見ていただいて、時には買っていただいて、その作り方もお伝えして、うちで使うものもどうせならちょっと変わったものが欲しい。考えられて作られたものがいい。そうやって生活しているわたしです。
「それ、どこで買ったの?」と聞かれることもままありますが、今まではゴニョゴニョとごまかしていたりしました。
なぜなら、日本の人はEtsyをご存じない人が多いから!
ご存じないかたが多すぎるから!!
わたしは今まで、ありとあらゆる教室(ワークショップ)、販売イベントに出向き、またウェブショップも開店させました。
楽天のような大きなところから資料を取り寄せたり、名のある教室にも足しげく通ったり、本当にいろんなことをしてきました。
でも、なんか違う。どこも。なんだか楽しくない。
てづくりってアナログで、てづくり市なんかは出展者とつながって個人的に一緒に遊んだりできそうなのに、なぜかそういうつながりが持てない。友達を作るの苦手でもないのに、なんかちょっとさびしいのは、色をおさえたナチュラルテイストのものを売っているから?それとも何かほかの理由が???と、すごく疑問に感じていました。
ここ数年でずいぶん定着したてづくり市では、主催者のおめがねに適う人しか出品できなかったり(いわゆ る、審査)、参加できても同ジャンルの人とは仲良くなれなかったり(相手に嫉妬されるか、またはまったく相手にされないか)…。何か作ってそれを見せると、もう○○がやっていることだ、だの、技術を盗んだだの、それも自分の知らないところで言われてしまい、なんだかよくわからない見えない壁や派閥のようなものがあるような気さえします。
もしこれを読んでいるのがテヅクリストのかたなら、少しはお感じになったことがあるのではないでしょうか。
もちろん、そうした現実の厳しさ、辛酸をなめて成長するというのはあるかもしれませんが、個人的には「作者の心情(信条)はものに映る」と思っているので、やっぱり作ってそれを誰かにお届けするなら、楽しくいきたいと思うのです。
日本人が仕切る日本のクラフト業界ってすごく繊細で、真面目だけど、だからこそほかを認めるのにすごく厳しい。それに、日本人だからなの?裏表があって、秘密主義が多いような。
ものを作ってさらにそれを販売するとなると、なかなか敷居が高いのもしかたないのかも…。
そんなわたしは、2009年に当時読んでいたアメリカのおしゃれブログで「Etsy」を知りました。
Etsyはハンドメイドとビンテージに特化したマーケットプレイス。
2005年にスタートし、いまや全世界に4000万人のユーザーがいます。
日本の総人口の3人にひとりがEtsyを使っている、と考えたら、相当な規模ですね。
はじめてEtsyの世界に入ったときの衝撃を、今でも覚えています。
カラフルでセンスのいいものが並んでいて…。
使い方はよくわからなかったけど、すぐに引き込まれました。
お気に入りのものに♡マークをつけると自分のページにどんどんたまっていき、それをたまに眺めるのが楽しかったのです。
ただしEtsyはアメリカ出身。すべてが英語でした。
もうそれだけで「お店を出す」のはあきらめていました。
(でも、昨年なんとか出店にこぎつけました。みなさまありがとう)
そのEtsyがこの5月に、日本語版をさりげなくも大胆にオープンさせたのです。
…と、ここまで読まれて、勘のいいかたならもうお気づきでしょうか。
今回の記事に載せた写真はすべて、マーケットサイトEtsy内のショップのアイテムです。
上から順に…
1)QuieroJune
アルゼンチンの靴のお店。色使いがかわいい。
2)yokoo
ハンドメイドのアクセサリー。モデルはセラーさんかな?
3)incrEDIBLEtoppers
なんとこのチョウチョ、食べられるのです!
4)saysculptures
ナチュラルな猫のおうち。写真もすごく良いです。
マレーシアの男性が作っています。
5)Yvonne Ellen
イギリスらしいティーカップにあえてお酒の名前を入れた、ユニークな食器。
6)Andie's Speciality Sweets
名前からわかる通り、これ、ボタンじゃなくてボタンの形をしたキャンディ♡
長くなってしまうので、今回は「Etsyとは何ぞや?」というお話でした。
要は、お店を出すのも簡単、買うのも楽しい、世界中の作り手と交流を楽しめるマーケットサイトです。
次回、Etsyの具体的な楽しみ方について、もう少しだけ掘り下げてみますね。
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