実はこっそり、うちで働いてくれるスタッフを募集していました。
そこへ履歴書持ってやってきたのは、イワサキ・ケリーさん。
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「ケリーですよ」
ケリーさんは沖縄育ち。
今は成城学園に住んでいるとのこと。
暑いの(熱いの)は得意です。
顔立ちもお上品だし、なかなか真面目そうです。
猫の手も借りたいこの時期には、ちょうどいいかもしれません。
即採用とはいかないまでも、研修期間を設けました。
とりあえずここにいて、お客さまをお出迎えする練習です。
「お客さまがいらしたら、ご案内してね」
「はい」
でも…さっそく、毛づくろい。
だ、だいじょぶかな…?
ぼーーーーー…。
………………………… 。
うとうと…。
だ、だめだこりゃ…。
あー、もう、いいよ…。
とりあえずお入り〜と言うと…。
「ちゃっ!」
こんどは「野生」が目覚めた!
リードに手をかける。
「お仕事、向いてるかどうかわからないので、ちょっと考えてきます」
「うん、そうしてー」
かくしてケリーさん、帰っていきました。
でもまた来てくれるかもしれません。
*このおはなしは、半分フィクションです。
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