先日いただいたオーダー。
大切な大切なお友だちの結婚のお祝いに、彼女が大好きなかえるちゃんを乗せてください、というものでした。
かえるちゃんを蝋で作ったことがなかったんですが、実は私、昔トカゲを飼っていたんです。だから何となく形にもすることができたのか…すごく楽しく作らせていただきました。
そういえば英語のお祝いの言葉に「Many happy returns!」というのがあります。直訳すると「幸せが何度も帰る(かえる)」。つまり、いつまでも幸せが続きますように、といった意味合いで使われます。
はじめは、全く存じ上げない方へのオーダー品でも、作業を進めるうちにだんだん私にとっても「大切な人」のようになっていきます。私は、贈り物のご依頼をいただいたときは相手の方に少しでも気に入っていただけるよう、その方のご趣味、年代、お好きなインテリアや、よく着ているお洋服のブランドや、よく読まれる雑誌、好きな街、香り…差し支えない範囲で、できるだけたくさんうかがうようにしています。(ちょっと面接にも似た部分があるのかも)
そうすると、不思議とその方とろうそくが結びつく「イメージ」ができるのです。
一口に「白」と言っても、古びた紙のイメージ、夏の入道雲のイメージ、ひんやりした教室の壁のイメージ、洗いざらしのシャツのイメージと、いろいろあるように、生みだされるろうそくの形は、やりとりによって無限大になるのかもしれません。
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